スモモ(プラム)の栄養と健康効果

スモモの種類

 

 

日本で現在、一番栽培されているのは「大石早生」というスモモです。収穫は早いところで5月下旬頃から始まり、7月上旬頃が最盛期になります。果皮は黄緑色で成熟するにつれて赤く染まり、完熟すると果皮全体は鮮紅色になります。円形で果重は50~70gです。果肉はやわらかく淡い黄色で、ジューシーでさわやかな甘酸っぱさがポイントです。福島県の大石氏が育成して登録された品種です。

 

「ソルダム」は、大石早生の次に日本で多く栽培されているスモモです。日持ちがよく、果重は80~100gと大きめです。味も甘みと酸味のバランスがよく、人気種となっています。果皮は緑色ですが、中の果肉はおいしそうな濃赤色で、収穫シーズンは大石早生より約1ヶ月遅くなります。

 

「太陽」は1969年に命名された来歴不明の種類で、果実は短楕円形で100~150gもあります。実はやや固く、その代わりに日持ちするのが特徴です。果肉は乳白色で、糖度が高く、酸味はあまり強くありません。

 

アメリカの育種家が日本スモモとアメリカスモモを交雑して育成したのが「サンタローザ」という品種です。卵形で果重は約100gと大きく、世界中で栽培されていています。果皮は鮮やかな赤で、果肉は黄色でしまっていています。香りもよく、ほどよい甘さ、酸味が楽しめます。

 

果重が200g前後と大きいのが「貴陽・きよう」です。果皮は紅色、果肉は淡黄色です。果汁たっぷりで糖度も高く、適度な酸味もあるので人気があります。日持ちも比較的いい方です。最盛期は8月頃となります。

 

「花螺李・ガラリ」は果重40g程度の小ぶりなスモモです。奄美大島や沖縄などで栽培され、果皮は黒紫色で、果肉も一見おいしそうなのですが、酸味が強く、果実酒やシロップ漬けなどに主に利用されています。

 

他にも「秋姫」、「サマーエンジェル」、「紅りょうぜん」、「サマービュート」、「ハニーローザ」、「李王」、「ケルシー」などがあります。